#94 ジャンク冷温庫を直して楽しむ

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とある所でジャンクらしき300円冷温庫が目に入った。
電源不具合らしき説明なのだが完全に点かない訳ではないらしく、直感を信じて早速買い取りをば!
思った通り電源回路の消耗部品が判明、手持ちの部品に交換すると呆気なく完治した。とてもラッキーだったケース。

ペルチェ方式の小さな温冷庫はずっと欲しくて。でも新品となると、庫内がワインや2Lペットが入るものは5000円じゃ買えないしね。こういう入手の仕方もあるな。



◆この製品について

背面ラベルSCB-150(H)をもとに探してみると、ネットオークションで2017年末に出ていたらしいがその後の情報が無い。だいぶ古い商品らしく現在販売していない。と言うか製品頁が見当たらない。
更に探すとようやく次の画像に行き当たった。

「総合技研 パーソナル冷&温庫 SCB-150」
AC100V/DC12V 2電源式
庫内温度 5℃~65℃(周囲の温度により異なります)
外寸(約)幅28cm×高さ44cm×奥行33cm(取っ手は除く)
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入手したブツの症状
・背面のファンがほとんど回っていない・・・これじゃ冷温機能が働かないワケだ
・ドア開けてもランプが点灯しない
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それじゃ、分解しながら順に処置を考えるとしよう。



◆修理その1~電源回路編~

説明された「電源不具合」はおそらく冷温が機能しないと言う意味なのだろう。が、本当に電源回路の不具合ならソコ直すだけで背面ファンは回転し冷温機能は復活するのでは?と言うのが直感。


背面の上半分のネジ4つ取るとパッカ~ン!
わかりやすく「電源回路、ファン、スイッチ、電源入力、ヒートシンク(ペルチェが付いてる)」がまとまっていた。
早々「電源基板の電解コンデンサー膨張と液漏れ」が判明!
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まずこれらを外し交換することにした。
・電解コンデンサー2個(両方1000μF)・・・膨張、液漏れ
・セラミックコンデンサー2個(両方0.1μF)・・・若干液漏れを食らっている
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液漏れで基板が汚れた範囲が判ったのでお掃除。カッターで優しく削る。
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※このために黒い直方体のリレーも一度外した



外したコンデンサー類の互換品が手持ちにあったので、それらへ交換する。
・電解コンデンサー1000→1500μF ・・・容量UPは電源には良い。耐圧25v→50vUPも安心だ。
・セラミックコンデンサー0.1μF ・・・同一容量があった。今どきのは小さい。
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はんだ付けで交換完了!
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この修理でファンの回転が正常に戻ったみたいで冷温庫としての機能は回復した!

修理完了1つ目!



◆修理その2~庫内ランプ編~

庫内入り口上のランプらしきもの。始めはドア開けても全く点灯しなかったのだが、手で押してみると時々点灯する。これはもう接触不良だった。 

カバーをこじ開けると「ガラス管ヒューズ型電球」なのだが、せっかくなので
接触不良の解消とLEDへの変更
をしよう。
画像の通り紙やすりでスイッチ部分とはんだ付け予定箇所を研磨。テスターで電圧を測ったところ12vだった。
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手持ちの「LED3個」「整流ダイオード1N4004」「定電流ダイオードE-153」を直列にはんだ付けし、空中配線する。
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※ 定電流ダイオード E-153が通す電流は最大18mA



ドア開けるとこの通り庫内を明るく照らす!
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修理完了2つ目!
これで機能的には元通りなのだがまだ細かい修理が必要だった・・・



◆修理その3~電源コネクター補修編~


修理でいじっているうちに、何だが背面の電源コネクターが破損している事に気づいた。
電源コネクターの裏側を見ると下のツメが破損していた。さっさと直そう。
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思案の結果、一番確実な方法はプラリペアかな。ガッチリと強力な一体構造が作れるのだ。
ツメの代わりとなる山を盛って固定すれば良い。
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修理完了3つ目!



◆修理その4~足編~

修理はこんなモンだろうと全体をキレイに掃除していたところ、よっこいしょ!と上下逆にしたところで気がついた。
底の4つのプラスチックの足が変だ。ゴムが付いていたらしき部分が消耗して無くなりかけていた。
足は木ねじで固定されており、これ自体を新品の穴あきゴム足に変えてしまえ!て事で直ぐにホムセンで調達。
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修理完了4つ目!
どうやらこれで全ての修理が済んだ様なのだが・・・



◆改善~ファン周辺のエアフロー見直し編~(大詰め!)

でもね、修理以上にもうちょっとやりたい事があった。
9cmファンの回転&風量の具合を見ていて、この大きなヒートシンクを十分放熱するには風量が優しすぎる。
おそらく騒音とのバランスを考えてスペックを抑えてあるんじゃないか?
温冷機能の肝となるペルチェ素子は、付いてるヒートシンクをしっかり放熱しなければ能力を出せない。なので
・給気口、排気口を広くする
・ファンを大型のものに改装する
簡単で効果の出そうな改造なので、やらない手は無いぞっと。


「給気口、排気口を広くする」
これはこの通りニッパーでプチプチと切るだけ。
これは、事前に測った時間毎の庫内温度と比較したところ、静かにはなったが能率は上がらなかった。いやこの「静か」は大事だ。以降へ繋がる。
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次は「ファンを大型のものに改装する」
吸気口を広くしなきゃならん。
まずはオルファ ホビーのこ167Bで余計な構造を削ぎ落としていき、12cmファン用の穴を想定しこの様に円を描き、カッターで溝を掘っていく。(何度か重ねて)
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次に、やはりオルファ ホビーのこ 167Bでこの様に切れ込みを細かく入れていき、ラジオペンチでペキペキと折っていく。(溝を広げる様にして) 最後に紙やすりでバリを取る。
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※ 画像には無いが、12cmファン固定用の4つのネジ穴をマーキングしドリルで開けた



最後に、表に12cm用ファンガードを付け、12cmファンを取り付ける。
・接続は、9cmファンの電源コードを切断し代わりに12cmファンのコードをはんだ付け。(赤、黒だけ利用)
・セメント抵抗「22オーム、5w」を配線片側に挿入。抵抗値は事前に風量調整で検討した。
騒音を抑えつつ十分な風量となった。
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※12cmファンはボールベアリング採用 オウルテック SF12-S7 (2500rpm)
 何かとファン交換の場合はこのボールベアリングのシリーズを使っていて、多少値段が高くても異常なほど長持ちするこれが一番コスパが高いのだ。他のスリーブベアリングとか「ボール」ではないモノは油切れしちゃうし軸が固着するので安くても買わない。



12cmファンの効果がいい感じだ!
9cmの時よりも静かで、通りを良くした給排気口の効果も相まって風量が増している。

[9cmファンに対しての比較データ]
2時間ちょっとを10分間隔で記録した温度データと比較した結果・・・
・10分間隔で1度も下回る効率で冷えている
・6度、5度に下がるまでに20分早い

修理だけでなく性能UPも果たした!



活躍は来年夏かなぁ~、と思っていたのだが通院の都合で突然「水分を補給せよ!」と医者から司令が下り、早速利用した。 高さが同じ1.5Lや2Lのペットボトル2本なら余裕♪ 庫内の高さが34cm強なのでワインボトルも余裕だろう。
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◆感想など

購入前の直感当たり。
肝となる修理が電気製品アルアルの「電解コンデンサー消耗」だったので、ホント呆気なかった。
アルアルすぎるので電気製品が調子悪かったら漏れなく電解コンデンサーを疑うべし。
12cmファン取り付けに伴う本体の加工にしても、プラスチック樹脂がとても柔らかく切りやすかった。
この冬の温め機能、来年夏の冷蔵機能が楽しみ。(猛暑だと放熱できず大した性能は出ないかも知れないが)

こうしてD.I.Y.ブログに記録する習慣が7年も経つと、古いものを手に入れて愛でてやろうって思いがより強くなっている感じだ。
昔はそうじゃなかったのにな。



◆活躍した道具たち

プラスドライバー
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(左から)はんだコテ、はんだ、コテ台、はんだ吸い取り器、ライター
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(左から)紙やすり、棒やすり
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(左から)ニッパー、ラジオペンチ
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(左から)定規、マジック、オルファ ホビーのこ167B、カッター
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(左から)充電式ドライバードリル、ドリル刃
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ドライバードリル 充電式の例(電圧は高い方が良いです)
HiKOKI(旧日立工機) 14.4V コードレス ドライバードリル 充電式 充電器、予備電池、ケース付



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